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Works / 2013

「えかき小屋かくた」は、作家 中川画太氏による絵描き教室として約25年運営されてきた。

 建物を取り壊すために教室を移転した後の空いている期間を利用して、本展は企画された。

 

 この場所にはじめて入った時古い建物独特の雰囲気の中に山のように積み重なる大量の作品を目の当たりにした。日付をよく見ると私が生まれたくらいの年代の作品も多い。そういった作品達の整頓をしているうちにこの場所のエネルギーが作品を介して蘇るように思えてきた。

 

 本作では、来場者が予定表にある各日のテーマに沿って絵を描く。制作が終わると既に展示されている作品と同じように壁面に貼ってもらうことで、えかき小屋かくたを体感してもらう。

私がひたすら息をビニール袋に入れてマジックで日付を書き配置した作品。よく見ると息をいれたてのものと、減って潰れているものとがある。このインスタレーションは約500個の袋を配置して構成している。

私の周囲では毎日様々なものが生まれては無くなりを繰り返しているが、その大半は留めておくことが出来ていないと思う。瞬間思ったことや頭によぎった画は過ぎ去って行く。息もそのひとつだが、短期間であっても留めておくことが出来れば過ぎ去ったそれらを思い起こすきっかけが出来るのではないかと本作に至った。

配置した袋のインスタレーションを見ていると「ふぅー。ふぅー。」「ガサガサ」という音が映像から聞こえてくる。私が息を入れている制作の記録映像である。もしくは自身のイメージを具現化したこのインスタレーションから、さらに発展した映像である。

ドローング /画用紙にアクリル絵の具/297×210mmの画用紙27枚

 

T r a n c e p a r a n s /映像/10’53”(写真は断片)

2013_8_88
2013_7_tra
2013_6_ekaki
2013_1_soko

solo exhibition: Tranceparans:過去の部屋

material: mixed media. drawing. movis.

size: 300×600×637cmの会場に配置。

about: 2013.7.15-25

title: 摂理と通過とその結果

material: mixed media drawing

size: 70×150cmの板に配置。29×21cmの画用紙8枚。

about: group exhibition空回りする遺伝子2013.8.23-9.1

title: いままでとこれから、今日この場所。

material: mixed media. workshop.

size: 250×500×800cmの会場に配置

about: group exhibitionえかき小屋かくた さよなら展 2013.6.22-6.30

title: そこにいた

         -ほんとうに大切なことは 目に見えない-7グラムの世界-ひとの痕跡-見えないものへの期待-身辺の記憶-存在している空間-

 

material: mixed media.

size: 600×1700×800cmの会場に約200cmの作品40点を配置

about: master’s Program graduation exhibition 2013.1.26.27(東京造形大学CS-Lab)

title: 誰も知らないエピソード

material: ワークショップ(来場者の持ち物、机、会話の記録映像)

size: 可変

about:  group exhibition "Art space Kaikas' Workshop" 2013/10/20, 26, 27, 11/2, 3, 9, 10

このワークショップでは、あなたの持ち物について作家が質問します。

持ち物には沢山の思い出が詰まっています。このワークショップではあなたの持ち物について作家と話をし、そこに新たな思い出を加えます。ワークショップ終了後、その「物」には『誰も知らないエピソード』がひとつ追加されます。今回のワークショップでは“作家と話をした経験を共有している物品”をコレクションしていきたいと思います。

 

 

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