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Works / 2007-2012

title:無限の循環‒小夜戸 見晴らしの丘

material:mixed media

size:62×31m 草原に、20×9m の無限記号を配置。

about:2012.9.15-10.21/Watarase Art project(群馬県みどり市)

かつて「小夜戸 見晴らしの丘」は桑畑だったが、養蚕業の衰退により使用されず草が生い茂っていた。

10年程前、その桑畑の向かいの山に登山道が作られることになった。しかし残土の行き場が無く持ち主はそこにあった桑の木を撤去し、登山道計画の残土でこの場所を埋め立てた。時が経ち土から芽が出て、ここは豊かな草原になった。

 

私はそこに∞のマークを作った。 右側の円に生えている草を、左側の円に運んだ。 右側の円には土がむき出しになり、左側には草の山が表れた。

 

— 何かが生まれると、何かがなくなる。何かがなくなると、何かが生まれる。ー

この循環は、小夜戸 見晴らしの丘 において、雑草たちが絶えず繰り返し無限に止まることがない。この場所では、空間が減ったり増えたりをくり返している。その摂理は、そこら中で起きている。

「小夜戸 見晴らしの丘」からは、雲・山・道路・家・田畑などが見渡せる。たとえば雲は、どこかの海からやってきた水蒸気。たとえば山のくぼみは誰かが土を掘った後木が生えたことによりそう見える。たとえば家は、草原だった土地にどこかから資材を持ち込み建っている。無限の循環はこのように身近に存在する。

 

鑑賞者は入口にある折りたたみ椅子とテキストを持って草原の好きな場所に腰掛ける。そこで自由に鑑賞するもよし。一応テキストには見たい人だけという前提で、作家の意図やゆったりとそれを感じ取って欲しい曖昧を記してある。導線に従い無限マークの道を通り終えると帰路は少し高い位置になっているので、写真のように無限マークと共に小夜戸の風景が見渡せる。

原付に乗ったらびゅんびゅん。立ち止まると無風。/2012.7

思い出すことができるなにか/2012.7

2011年度

2007-2011

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